先日、お客様が出演する舞台を観に行かせて頂きました。
「変身」
フランツ・カフカの中編小説。
スティーブン・バーコフが脚本、演出。
ある朝目覚めると巨大な虫になっていた男と、その家族の顛末を描く物語。
実は舞台を観に行ったのはこれが初めて。
物語も深く、捉え方が人それぞれな名作。
らしい。
始めてみた作品。
確かにその通りだった。
僕の見解としては、
森山未来君扮するグレゴールザムザはそうなることを望んでいたのではないかと。
心の奥底で。
弱り切った父に、
依存する母と妹に、
もっとたくましく生きて欲しかったのではないか?
l家族の期待と生活を背中にしょって生きて行くのが辛くなったのではないか?
結果、重圧からは解放され、少しの時間ではあるが家族を客観的に見れ、
虫になった事で愛する家族からの迫害はきっと辛かったに違いないが、
それでも幸せだったんじゃないだろうか?
と思う。
というか思いたい。
今までのグレゴールのしてきた行いに対しての神の配慮であると。
内容も凄く面白かったのですが、
初めて舞台を見て、
「役者さんってとてつもなく凄い!」
って思った。
あの1000人近い観客を、その演技力で2時間釘付けにする。
あの長時間のセリフや動きを憶えれる事の凄さ。
あの舞台の上で輝くオーラ。
一言、
かっこいい。
講演後、
楽屋におよばれしてきました。
記念に一枚。
福井貴一さんと。
相変わらずかっこよかったー。
あの輝いていたオーラの余韻もありつつ、
自然体。
ほんと、僕らが仕事が終わり、終礼した後のあの感じに似ている。
あれだけの大仕事をした後に。
だからすごい。
主演の森山未來君も年下だとは思えない。
一流のプロだと思った。
身が引き締まる思いだった。
さぁ、僕は僕の出来る事とがんばって出来る範囲の事をがんばろう!!
赤津