僕が一番大事にしているもの、
それは『家族』。
その中でも、
特に大事にしている人、
それは、『おばぁちゃん』。
両親が共働きだった為、
その頃近所だった埼玉県にあるおばぁちゃんの家によく行ってた。
僕はおばぁちゃんに育てられたと言ってもいい。
僕が高校生のころ、おじぃちゃんが他界し、
みんなの説得を聞かずに単身で福岡県へ引っ越すと決まった時、
僕は泣いた。
そばにいて欲しかった。
単純に、ひとりで生活をしていけるのかが不安だった。
それからというもの、
おばぁちゃんに会いに行く、というのが僕の正月の過ごし方。
1年という歳月の中で、
残念ながらおばぁちゃんの老いを感じる所も多々ある。
シワも増えるし、耳の聞こえも悪くなる。
でも、
1年振りの孫との再会に、
髪の毛をふんわりさせ、きちんと化粧までしてくれる。
そして、「おかえり」と言ってくれる。
5日間ある正月休みは、おばぁちゃんとお墓参りをしたり、
テレビを見たり、
スーパーに買い物に行ったりと、
極めて普通の生活をする。
でも、
一緒に時間を過ごせるだけで一年の疲れと、毒が抜けて、
また一年、頑張れるのだ。
数えたら、あと何回会えるんだろう?
どうか、
どうか、体に気を付けて、
いつまでも元気で長生きして欲しい。
写真はスーパーに買い物に行く途中のおばぁちゃんの後ろ姿。
この後ろ姿が好き。
「N」