最近、また読書ブーム。
一日一冊のペースになってきました。
こんなペースは確実におかしいので、
まぁ、すぐ元に戻るでしょう。
赤津です。こんにちは。
今回読破したのはこれ。
「サウスバウンド」 著 奥田英朗
小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。
父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。
父が会社員だったことはない。
物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。
父はどうやら国が嫌いらしい。
むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている
。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。
てな感じです。
ハッピーエンドじゃないんだけど、悲しくない。
何か読んだ後清々しい。
前半の二郎の話なんかは、すごくリアリティーがあった。
子供の頃の世界観って本当に狭いけど、その時はそれが全て。
何とかその世界を広げようと思うんだけど、
なかなか広める事が出来ないもどかしさ。
そのなかでもがきながら、気付けば成長していた、みたいな、
誰しも経験してきた、思いや思春期ならではの行動。
すごく懐かしくて、人の話なんだけど何か恥ずかしくなったりもしました。
久々に伊坂幸太郎以外の人の本を読んだのですが、いいですね。
次は村上龍に挑戦したいとおもっています。